Vol.10 初めてのNYC #2

当時、ハーレムやブロンクスはニューヨークの中で危険なエリアとしてガイドブックに書かれていた。初海外でしかも英語が話せないわたしたちはさすがにビビって、ハーレムに行くためにHISのオプションツアーに申し込んでいた。

ガイドさんが車でピックアップしてくれて、おすすめスポットを回りながら紹介してくれる。ハーレムはゴスペルが有名なので教会を回ったり、アポロシアターを見たり、ソウルフードを食べたり、刺激がいっぱいな場所だった。ただ黒人移住区だけあって白人はほとんど歩いていない。1本違う通りに入ると空気がガラッと変わって緊張感を持つ、そんな瞬間もあった。
現在のハーレムは治安改善策や再開発が進み、そのおかげで観光客も増えて普通に訪れやすくなったようだ。


お次は、ブロンクス。1970年代にヒップホップが生まれた地で、ここも危険なエリアと言われていた。ヒップホップが生まれた場所に行かない理由はない。ハーレムで黒人の雰囲気を掴んだわたしたちは地下鉄に乗り、自分たちだけで足を運んでみることにした。駅を出てとりあえず大きな通りを歩いてみる。時折、両脇のヒップホップファッションのお店をチラチラ見ながら。進むうちに、明らかに空気が変わっていった。違和感を感じる怖い。

黒人がわたしたちを見てる。子供達も見てる。穏やかな雰囲気ではない。「オイ、そこのアジア人。俺らのエリアに入ってくるな。」と言ってるような目つきだった。なにか物を狙われているのかも、そんな気にもさせられた。さすがに身の危険を感じたわたしたちは、振り返り急足で来た道をひたすら歩いて駅まで戻った。

今思えば、何も怖いことなんてなくて自分たちのエリアに突如として現れたアジア人を恐れていたのではないかと思う。東京にいる黒人は「元気?」と言ってくれるしみんな優しいよね、とても。
今思えば 初海外 → ニューヨーク → 英語話せない → 地球の歩き方が頼り → 地図も読めない → ブロンクス ってなかなかの度胸だなと思うよ。昔の自分を褒めてあげたい。
2018年現在は、昔に比べれば治安もよくなったし(とはいってもひとりで夜の危険なエリアはダメ絶対)Google先生もいるし、翻訳機能も優秀だからヒップホップを知るならニューヨークに気軽に行ってほしい。 

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